2007 Fiscal Year Annual Research Report
脂質代謝調節因子レジスチンによる骨代謝調節機構の解明
Project/Area Number |
18659434
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 耕三 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 教授 (60126133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 客員教員 (10361495)
山内 敏正 東京大学, 医学部附属病院, 客員准教授 (40372370)
原 慶宏 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00422296)
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Keywords | レジスチン / アディポカイン / 骨代謝 / 関節炎 |
Research Abstract |
骨組織におけるin vivo、in vitroでのレジスチン局在の検討については、骨芽細胞/骨髄細胞共存培養系において骨吸収因子(活性化VD_3、IL-11、PGE_2)刺激下で形成された破骨細胞を単離・精製し、そこからmRNAを精製しRT-PCR法によりレジスチンの発現を確認したが、破骨細胞ではレジスチンの発現を確認できなかった。 また、レジスチンKOマウスの骨組織のin vivoおよびex vivoにおける解析においては16週齢から24週齢のレジスチンKOマウスとそれぞれの同胞WTマウスの長管骨および椎体について、X線撮影、骨密度測定、マイクロCTを行い、12週の際と同様、有意な差を認めることは無かった。また、組織学的解析として、ALP染色、TRAP染色、更にはカルセイン二重標識、Villanueva-Goldner染色を用いた骨組織形態計測を行ったが、やはりいずれの解析においても有意差を認めなかった。 レジスチンKOマウスにおける関節炎の表現型の検討としてWTとレジスチンKOマウスに抗2型コラーゲン抗体カクテルを投与し、アジュバント関節炎を誘導し、骨梁の減少程度、関節破壊の程度を、X線学的、組織学的に比較検討した。これまでのところ、レジスチンノックアウトによる明らかな関節炎への影響は認めていない。
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