2007 Fiscal Year Annual Research Report
X型コラーゲンプロモーター解析による軟骨細胞肥大化の分子メカニズム
Project/Area Number |
18659435
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹下 克志 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 講師 (30262009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 雄一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30345053)
中山 修一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80401066)
原 慶宏 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00422296)
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Keywords | シグナル伝達 / 再生医療 / 軟骨細胞 |
Research Abstract |
3)deletion & mutation assayとシスエレメント(転写制御部位)の同定、既知の肥大分化制御シグナルであるRunx2、その他の肥大分化候補因子のColXプロモーターに与える影響に関する解析平成18年度にクローニングした4.5kbのヒトColXプロモーター領域のルシフェラーゼ・レポーターコンストラクトを用いて、肥大分化促進因子であるRunx2によりColXプロモーターが活性化されることを確認した。このコンストラクトのdeletionを行うことで、Runx2に対する応答領域が転写開始点より上流約80bp付近に存在することが推測された。応答領域と思われる配列に変異を加えたコンストラクトでRunx2による活性が低下することを確認、さらにこの領域をタンデムに重ねだコンストラクトでコピー数依存性に活性が上昇することも確認した。この傾向はRunx2のみならず、既知の肥大化因子であるBMP2やTGF-・でも、さらにわれわれがこれまでに同定した肥大化因子であるCEBP,やHIF-2A、 Rel-Aでもみられ、この領域がColXプロモーターのユニバーサルな応答領域である可能性が示唆された。さらにRunx2を過剰発現させたCos7細胞の核抽出物を用いたゲルシフトアッセイにより、応答領域を含む30塩基の配列にRunx2蛋白が直接結合することを確認した。この結合がRunx2に特異的であることは、Runx2による抗体でシフトバンドがスーパーシフトすることで確認された。
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