2006 Fiscal Year Annual Research Report
マウス・ヒト前立腺幹細胞同定に関する細胞生物学的研究
Project/Area Number |
18659472
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
辻村 晃 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40294053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高尾 徹也 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30379177)
宮川 康 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70362704)
高田 晋吾 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00379249)
奥山 明彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20093388)
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Keywords | 前立腺 / 幹細胞 / proximal / prominin / telomerase |
Research Abstract |
6週齢マウスの前立腺を顕微鏡下に摘除し、さらにproximal regionとremaining regionsに細分化した。その後、m-RNAを抽出し、IntelliGene II Mouse CHIP(Takara)を用いて、約5000geneを対象にcDNA microarray解析を行い、幹細胞の存在が推測されるproximal regionに20倍以上高発現している7geneを同定した。そのうちの一つであるpromininを幹細胞特異的マーカー候補とし、RT-PCRにてmicroarrayの結果を確認後、3カ所のエピトークに対するポリクローナル抗体を作成した。この抗prominin抗体を用いた免疫組織染色で、promininはproximal region特異的に発現していること、さらにサイトケラチンとの2重染色でbasal cellに優位に発現していることを確認した。幹細胞の特徴の一つである高telomerase活性を確認するため、telomerase reverse transcriptase(TERT)に対する抗体を用いた免疫組織染色を行ったところ、染色結果は抗prominin抗体による免疫組織染色と同様、proximal regionのみに強発現していることが確認された。幹細胞のpromininおよびTERTの関係に対し、両者の抗体を用いたFACSを行い、細胞集団の9割以上が両者を共発現していることが観察された。また、抗prominin抗体を用いてprominin陽性細胞をマウス前立腺組織より同定し、その細胞を用いたコラーゲン3次元培養を行った。
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