2007 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムin vivoイメージングシステムを用いた婦人科癌薬剤耐性機構の解析
Project/Area Number |
18659480
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高野 忠夫 Tohoku University, 病院, 講師 (40282058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新倉 仁 東北大学, 病院, 講師 (80261634)
吉永 浩介 東北大学, 病院, 助教 (40343058)
永瀬 智 東北大学, 病院, 講師 (00292326)
伊藤 潔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70241594)
八重樫 伸生 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00241597)
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Keywords | 薬剤耐性 / 卵単癌 / シスプラチン / ルシフェラーゼ / in vivoイメージングシステム / 腹腔内播種モデル |
Research Abstract |
卵巣癌の治療において最大の障害は癌細胞の薬剤耐性獲得である。本研究においては、実際の臨床経過に近いような卵巣癌腹膜播種モデルを作成することを目的としている。そこで一般に用いられる「ヒト癌細胞を免疫不全マウスに接種する実験系」ではなく、「マウス癌細胞を近交系マウスに接種する実験系」を構築することにした。マウス由来の卵巣癌細胞株としては理研よりHM-1を購入した。 HM-1はC57BL/6とC3H/HeNのF1(B6C3F1)から樹立さているので宿主マウスとしてはB6C3F1を購入した。腹膜播種の評価系としては、非侵襲的に繰り返し評価できるように「ルシフェラーゼ発光を利用したin vivoイメージングシステム」を用いる事にした。ますルシフェラーゼ発現プラスミドをHM-1に遺伝子導入・セレクションを行い、安定的にルシフェラーゼ遺伝子を発現する細胞株HM-1/lucを作成した。HM-1/lucがルシフェリン添加により発光する事をin vitroの系で確認した。この細胞をメスB6C3F1の腹腔内に1^*105個と1^*106個で注射し、その後マウス腹腔内にルシフェリン(15mg/ml)200ulを投与し細胞量と発光量が比例することを確認した。 今後はシスプラチンを腹腔内に投与して発光量の減少と生存期間延長を確認する「がん治療モデル」と、さらに発光量の増強する「再発モデル」を作成してin vivoでの薬剤耐性獲得機構を調べる予定である。
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