2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18659489
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和氣 徳夫 Kyushu University, 医学研究院, 教授 (50158606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福嶋 恒太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (40304779)
月森 清巳 九州大学, 大学病院, 講師 (90253450)
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Keywords | TSSC3 / 絨毛幹細胞分化 / 胞状奇胎 / 遺伝子診断 / ウエスタンブロット / 免疫組織染色 / のう胞化絨毛確定診断法 |
Research Abstract |
1.ヒト絨毛においてTSSC3蛋白は栄養膜細胞において発現し、合胞体絨毛細胞では発現しない。TSSC3蛋白機能を解析するため、絨毛幹細胞を分化条件で培養しTSSC3蛋白発現変化を解析した培養後1日目からTSSC3mRNA及び蛋白発現は誘導れ3日目まで高発現を維持した発現低下した。このため絨毛幹細胞分化過程への関わりが示唆された。TSSC3発現誘導と共に同じくインプリント遺伝子であるMash2遺伝子発現も亢進した。分化抑制条件下で絨毛アデノウイルス感染によるTSSC3強制発現絨毛幹細胞を培養し、各種絨毛細胞マーカー発現を解した。その結果TSSC3強制発現に伴いMash2遺伝子発現と迷路層膜栄養膜絨毛細胞マーカー(DIX3,Esx,Gem1)発現が亢進した。分化条件下においてTSSC3siRNA導入は迷路層栄養膜絨毛細胞マーカー発現を抑制し巨細胞層マーカー(Pl1)発現を誘導する傾向が示された。以上からTSSC3蛋白発現と絨毛幹細胞からの迷路層栄養膜絨毛細胞への分化との関連が示唆された。 2.全国から計266例ののう胞化絨毛を収集し、肉眼的診断、遺伝子診断及びTSSC3を用いたウエスタンブロット及び免疫組織学的診断を行った。肉眼的診断と遺伝子診断の不至は肉眼的部分奇胎(64%)、顕微鏡的奇胎(70%)と高く、新たな確定診断法の確立が急務と示唆された。TSSC3抗体を用いたウエスタンブロット法及び免疫組織染色は遺伝子診断と100%一致しのう胞化絨毛の新たな識別診断法として有用であることが示された。
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[Journal Article] HOP/NECC1,a novel regulator of mouse trophoblast differentiation2007
Author(s)
Asanoma K, Kato H, Yamaguchi S, Shin CH, Liu ZP, Kato K, Inoue T, Miyanari Y, Yoshikawa K, Sonoda K, Fukushima K, Wake N
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Journal Title
J Biol Chem 282(33)
Pages: 24065-24074
Peer Reviewed