2006 Fiscal Year Annual Research Report
乳酸菌組換え体を用いた頭頚部進行癌の遺伝子治療の研究
Project/Area Number |
18659496
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
志賀 清人 東北大学, 大学病院, 講師 (10187338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十君 静信 国立医薬品食品衛生研究所, 食品衛生管理部, 室長 (70212743)
堀井 明 東北大学, 医学部, 教授 (40249983)
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Keywords | 乳酸菌 / 組換え体 / 頭頸部癌 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
細菌ベクターを用いた頭頸部扁平上非癌への特定遺伝子の導入実験 1.Lactobacillusをベクターとした組換え体の作成 現在Lactobacillus caseiをベクターとしてプラスミドのコンストラクトの導入を準備している遺伝子はcytosine deaminase、IL2,endostatinなどである。この中でLactobacillus caseiをベクターとしてプラスミドに組み込んだIL2遺伝子を導入し、安定した組換え体を作成することに成功した。IL2は分泌蛋白として細胞外に分泌される形式である。 Lactobacillus caseiは生体内の環境を考慮し、嫌気性で増殖する形質のものとした。 2.In vivoでの検証 まずヌードマウスに頭頸部扁平上皮癌の可移植株を移植した。保有する11種類の株を用いた検討で成長曲線を検討した。その結果、rapid growingの3株を選択した。これらの株を移植し、ある大きさまで皮下腫瘍が増大した時点を選んで、まず非組換え体Lactobacillus caseiを数種類の濃度で局所注射した。この結果1種類の株で:Lactobacillus caseiの濃度依存的に抗腫瘍効果が得られることが判明した。そこで、さらに濃度を固定し、投与を5日間連続とする群と1週間間隔で投与する群の2つに分けて検討した。5日間連続投与ではほぼ腫瘍の増殖が抑制された。このように非組換え体乳酸菌でも抗腫瘍効果があることが判明した。
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