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2007 Fiscal Year Annual Research Report

培養線維柱帯細胞移植による緑内障治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 18659516
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

森 和彦  Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (40252001)

Keywords再生医学 / 移植・再生医療 / 緑内障
Research Abstract

昨年度の研究結果で確立した培養線維柱帯細胞のラベル法を基に,ラベルした培養線維柱帯細胞を生体ウサギ眼の前房中に注入することにより線維柱帯細胞の移植予備実験を行った.その結果,前房内へ注入された培養線維柱帯細胞は流出する房水の流れに乗って線維柱帯部に集積することが隅角鏡を用いて確認できた.しかしながら量的にはきわめて少なく,短期間でラベル細胞の同定が困難となった.組織的な検索では移植細胞の存在が証明できたが,残念ながら線維柱帯部に選択的に存在しているわけではなかった.より確実かつ大量に培養線維柱帯細胞を線維柱帯部へ導くための方策を探索すべく,あらかじめ隅角鏡を用いて手術的に線維柱帯を擦過し侵襲を加える方法,培養線維柱帯細胞の持続注入法なども検討したが,いずれも困難を伴いため理想的な手法とは言い難く,より根本的な手法の必要性を痛感した.すなわち本研究の問題点の解決のためのキーポイントがここに存在することが明らかとなった.
線維柱帯細胞移植手技の確立と平行して,我々の作業仮説に基づく線維柱帯細胞疲弊によるウサギ緑内障モデル作成のための基礎実験を行った.すなわちX線照射,紫外線照射,マイトマイシンC処理,過酸化水素処理等の細胞老化手法を培養細胞系において検討し,線維柱帯細胞が老化を起こしうる最適の条件範囲を検討した.次いで実際の実験動物に対して線維柱帯の選択的老化を試みたが,残念ながら処置前後の眼圧に変化がなく,緑内障モデルの作成に至ることはできなかった.いずれも学会発表,論文発表のレベルに達する成果を得ることができなかったため,研究成果の公表を行っていないが,何らかのブレークスルーを見つけるべくその後も研究を継続している.

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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