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2006 Fiscal Year Annual Research Report

壊死性腸炎に対する経口ミコナゾール投与療法の有効性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18659521
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

高松 英夫  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 教授 (50142427)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿邉山 和浩  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 客員助教授 (30284897)
田原 博幸  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (70236719)
下野 隆一  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60404521)
林田 良啓  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80305135)
Keywords消化管穿孔 / 壊死性腸炎 / 超低出生体重児 / ミコナゾール
Research Abstract

超低出生体重児に対するミコナゾール(MCZ)の経口投与により、新生児消化管穿孔の発症率や死亡率、手術症例における合併症発症率が改善した。これらの臨床データをもとに、ミコナゾールの腸管組織に対する作用を解明するための実験を行った。Invitro実験として、Caco2(ヒト大腸腺癌細胞)とHL60(ヒトリンパ球)を用い、細胞への低酸素ストレスに対するMCZの影響をMTT assayやクリスタルバイオレット染色にて評価し、腸管細胞に対する細胞保護効果を発見した。同時に、培養上清を採取し、各種サイトカイン測定(VEGF,HMGB1等)を行った。またH202を用いた酸化刺激によるアポトーシスの誘導効果を、フローサイトメトリー、アガロースゲル電気泳動などを用いて確認した。またCaco2をLPSと共培養により刺激し、IL-8などの各種サイトカイン測定(ELISA)を測定した結果、MCZの抗炎症効果も確認した。以上のように、in vitroでのMCZによるphenotypeを同定した。MCZによる遺伝子レベルでの発現プロファイルを調べるため、MCZ処理したcaco2細胞から抽出したtotalRNAを用いてDNAマイクロアレイを施行した。その結果MCZの標的遺伝子となりうるいくつかの遺伝子候補を抽出した。その結果をもとに、RT-PCR、ウエスタンブロットを行った。In vivo実験として、Balb/cマウスに2日間MCZを経口投与し、その後腸管虚血モデルを作成した。作成した腸管標本はHE染色と免疫染色を行い、MCZによる虚血性組織障害への影響を調べた。また新生児消化管穿孔の臨床検体を用いて免疫染色を施行し、MCZ使用群と未使用群との比較を行った。以上より、MCZの腸管に対する組織保護作用機序の一端を解明することができたと考えている。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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