2006 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ管内皮細胞を標的とした再生治療 〜不死化細胞樹立と機能するリンパ網の作成〜
Project/Area Number |
18659522
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
古川 洋志 北海道大学, 大学院医学研究科, 助手 (00399924)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 有平 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (70271674)
佐々木 了 北海道大学, 大学院医学研究科, 助教授 (40301907)
関堂 充 北海道大学, 大学病院, 講師 (40372255)
|
Keywords | リンパ管内皮細胞 / LEC / リンパ管マーカー / 不死化 |
Research Abstract |
我々はヒトリンパ管内皮細胞の培養を試みたが、患者由来の細胞は殆どが高齢者のリンパ管内皮細胞で、継代するにつれ、急速にリンパ管マーカー(Prox-1.Podoplanin, VEGFR-3)の発現が消失すること、リンパ管との比較対象が血管内皮細胞であるHUVECであるが、HUVECが臍帯静脈由来であることを考慮し、材料に用いるリンパ管内皮細胞は、新生児の真皮下リンパ管内皮細胞を商業ベースで入手し使用することとした。また、不死化ウイルスは、温度感受性のSV40largeT抗原を有するウイルスベクターを、北海道大学医学部遺伝子病制御研究所病因研究部門の浜田淳一先生より譲渡していただき、共同で細胞の不死化を行った。こうして得られた細胞は現在増殖を繰り返しているが、現在、我々は不死化したこれらの細胞に本当にウイルスベクターが導入されたかどうか、温度条件により不死化としての性質をスイッチON-OFFできるかどうか、そして不死化した細胞が、リンパ管マーカー(Prox-1.PodoPlanin, VEGFR-3)の発現を維持しているかどうかを、主にRT-PCRで確認中である。
|