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2006 Fiscal Year Annual Research Report

活性化破骨細胞が産生する骨代謝調節因子の探索

Research Project

Project/Area Number 18659541
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

池田 通  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (00211029)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井奥 洪二  東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (60212726)
町並 陸雄  東京大学, 大学院・医学(系)研究科, 名誉教授 (30010052)
Keywords反応性骨増生 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨軟部腫瘍 / 骨代替材料 / 細胞培養 / 細胞分化
Research Abstract

骨組織の腫瘍において反応性骨増生がよく認められるが、本研究はその分子機構について明らかにすることを目的としている。まず、骨軟部腫瘍の症例を通して幅広く反応性骨増生の観察を行った結果、いずれも巨細胞腫瘍に頻繁に認められる反応性骨増生の場合と同様に、破骨細胞の関与が強く示唆された。また、破骨細胞と反応性骨増生部位とは直接接していないことが普通であり、何らかの液性因子が反応性骨増生に係わっていることが考えられた。
次に、吸収性骨代替材料であるβ-TCP、非吸収性骨代替材料であるハイドロキシアパタイト、さらには、現在開発中である、弱い吸収性を有するハイドロキシアパタイトのディスクを作成し、その上でRANKL発現細胞とマウス骨髄マクロフアージを共存培養させ、破骨細胞を形成させた。この時の培養上清を採取、保管し、これを40%新鮮培養液に混合した培養液を用いでまず破骨細胞形成に及ぼす影響を確認したが、吸収性を有するセラミックの培養上清を含む培養液での破骨細胞形成は非吸収性のセラミックの培養上清を含む培養液での場合に比べて破骨細胞形成が弱まる傾向があった。
一方、骨芽細胞分化に及ぼす影響を確かめるために、骨形性因子BMP-2で刺激して骨芽細胞への分化を誘導したC2C12細胞への影響を確認した。吸収性、非吸収性骨代替材料上で形成された破骨細胞の培養上清は、ともにC2C12細胞の骨芽細胞への分化を促進した。また、我々が開発したハイドロキシアパタイトディスク上ではBMP-2によるC2C12細胞の分化誘導が著しく遅延することを見いだしたが、この細胞に上記の培養上清を添加すると、同様に骨芽細胞への分化促進が確認された。
平成19年度はこれらの実験系を用いて遺伝子発現解析を行う予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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