2007 Fiscal Year Annual Research Report
NODファミリー分子によるA群レンサ球菌の認識とオートファジー誘導の動態解析
Project/Area Number |
18659544
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
浜田 茂幸 Nihon University, 大学院・総合科学研究科, 教授 (60028777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 一路 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (70294113)
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Keywords | A群レンサ球菌 / オートファジー / Nod Like receptor / Nod2 / グラム陽性菌 / 細胞壁 / ペプチドグリカン |
Research Abstract |
上皮細胞に感染したA群レンサ球菌のオートファジーの調節メカニズムを解析するため、細胞内レセプターであるNod-Like receptorであるNLRPの網羅的なノックダウン系を構築して、それらのオートファジーの誘導に対する影響を解析した.その結果、ヒトに約20種類あると考えられているNLRP群のうち、NRLP4とNRLP10の2種が、A群レンサ球菌感染上皮細胞におけるオートファジーの誘導に関与する可能性が示唆された.細胞内で菌体成分を認識して炎症反応を惹起する分子としては、Nod1、Nod2が主要な機能を果たしていることが明らかとなっているが、このうちグラム陽性菌の菌体成分を認識する分子としてはNod2が菌体表層のペプチドグリカンを認識してNF-kBの活性化を誘導することが知られているが、NRLP4,NRLP10の分子に関しては明らかではない.そこで、これらの分子と菌体成分の結合能について解析を加えたところ、NRLP4、NRLP10ともにグラム陽性菌の細胞壁成分(PGN)と強く結合することが明らかとなった.これらの分子は細胞内では他のNod遺伝子群とは同じ挙動を示したが、NACHTドメインの欠失変異体では、この結合は著しく阻害された.Nod1,Nod2もこれらの菌体分子と強く結合することから、Nod Like receptorに属する遺伝子群は、細胞内で巨大なコンプレックスを形成することにより菌体成分を認識している可能性が示唆された.
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Research Products
(6 results)