2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨免疫学に基づいた骨・血管・結合組織病変関連生理活性脂質の検討
Project/Area Number |
18659590
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
引地 尚子 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 講師 (50292876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 聡 東京大学, 医学系研究科, 准教授 (10300815)
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Keywords | 生理活性脂質 / 骨免疫学 / 骨 |
Research Abstract |
口腔外科領域での顎骨病変において、自然免疫を中心とした骨免疫学的観点から生理活性脂質の重要性を明らかにし、顎骨およびその周囲の血管・結合組織を含む軟組織の病変・損傷修復が有効に行われるような条件を検討することが本研究の目的である。生理活性脂質としては、主に7回膜貫通型の構造を持つ受容体であるGタンパク関連受容体を持つ脂質メディエーター(プロスタグランディンなどを代表とする脂質)をターゲットとしている。 骨代謝学的に検討されていない生理活性脂質受容体欠損マウスを用いて、関節炎、骨粗鬆症、骨髄炎などの病態モデルあるいは骨欠損モデルを作製し、骨・血管・結合組織複合病変における生理活性脂質の役割をin vivoで明らかにした。その受容体をブロックすることで、臨床的にも病態を改善できる見込みがあることがわかった。また、免疫担当細胞と骨関連細胞を上記の受容体欠損マウスより取り出し、in vitroでその相互作用を明らかにし、病態のメカニズムを明らかにしている。その多くは従来の骨関連細胞(骨芽細胞、破骨細胞)だけでなく、免疫担当細胞(T細胞、B細胞など)の関与が示唆された。本年度はin vitroでの解析が進んだ。 以上のように現在いくつかの生理活性脂質が骨免疫学上重要な因子であることを明らかにしつつあり、病態モデルの解析と、骨免疫学的シグナリングパスウェイを検討している。
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