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2007 Fiscal Year Annual Research Report

唾液のタンパク質プロファイルによる新規口腔癌腫瘍マーカーの同定

Research Project

Project/Area Number 18659601
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

新谷 悟  Showa University, 歯学部, 教授 (80294429)

Keywords口腔癌 / 唾液 / 蛋白質プロファイル / Protein Chip / 腫瘍マーカー
Research Abstract

口腔癌の治療において、早期発見は非常に重要な問題である。集団検診や腫瘍マーカーによる再発スクリーニングなど、口腔癌、担癌状態を判別する早期診断法の確立が期待される。そこで、今回、我々は、同一口腔癌患者の治療前後の唾液タンパク質の変化を網羅的に解析し、腫瘍マーカー候補因子群を同定することができないかと考え、検索を行った。対象は、口腔癌16症例(T1:13例,T2:3例)であり、各症例の治療前と治療後の唾液を採取し、Protein Chip Systemによりタンパク質プロファイル解析を行った。
口腔扁平上皮癌症例の治療前・後での唾液蛋白のピーク強度を比較し、Paired-U検定により有意差を示したピークを探索した結果、治療前より治療後に発現が減少する17種類の蛋白質と発現が増加する9種類の蛋白質が検出できた。
また、マーカー候補の組み合わせによる階層的クラスタリング解析を実施したところ、いくつかの条件で担癌状態と非担癌状態を分けることが可能であった。ことより、有効な複数のマーカーを組み合わることで、簡便な口腔領域の扁平上皮癌の診断アッセイシステムが確立できる可能性が示唆された。
さらに、担癌状態で発現の高いピークの蛋白を逆相HPLCにて精製し、
精製標品はPMFおよびMS/MS解析を行ない、PMF及びMS/MS解析の結果をもとに、データベース検索を行なった結果、腫瘍マーカー候補蛋白が、Cystatin SN precursor(Salivary Cystatin SA-1)であることが極めて高いことがわかった。なお、精製標品の分子量(13930.8)はCystatin SN(14316.07)の分子量より小さいので、バイオマーカー候補はN末端からさらに3残基プロセシングされていると示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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