2006 Fiscal Year Annual Research Report
エンヴェロープベクターとsiRNAを応用した歯周組織再生療法
Project/Area Number |
18659621
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
近藤 尚知 東京医科歯科大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (70343150)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春日井 昇平 東京医科歯科大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70161049)
黒田 真司 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (50323689)
|
Keywords | エンヴェロープベクター / 遺伝子導入 / 歯根膜 / セメント質 / ヘルトビッヒ上皮鞘 |
Research Abstract |
本研究の目的は、エンヴェロープベクターとsiRNAとの併用により、歯根膜またはセメント質の機能を抑制する遺伝子のsiRNAを効率よく導入し、その抑制遺伝子のノックダウンにより、歯周組織の再生を促すことにある。上記の目的達成のために、小動物を用い、実験的歯周病モデルにおける、上記再生療法の効果を検証する。近年注目されている遺伝子治療のひとつとして、small interference RNA(siRNA)による遺伝子ノックダウンがありその効果が期待されている。 一方、ウィルスの内容物を不活化し、膜相当部のみを使用するエンヴェロープベクターは、導入効率の高さは維持したまま、ウィルスベクターの危険因子を排除した画期的な遺伝子導入ツールである。上記の手法を併用することにより、安全性の向上とともに、遺伝子導入のさらなる効率化を図ることが可能となると思われる。 1 遺伝子発現の組織特異性の確認 申請者がこれまでに行ってきた歯根膜、セメント質の遺伝子比較解析の結果をもとに、In-situ hybridyzationにより、ヘルトビッヒ上皮鞘に特異的に発現する遺伝子を確認した。 2 エンヴェロープベクターの遺伝子導入効果の確認 ベクターの導入効果を検証するために、BMP-2をエンヴェロープベクターに包括し、下顎抜歯窩に導入し、その効果の発現を検索中である。
|