2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18659634
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
長谷部 真木子 秋田大学, 医学部, 助教授 (60241676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 範子 秋田大学, 医学部, 教授 (10222944)
佐々木 真紀子 秋田大学, 医学部, 教授 (40289765)
工藤 由紀子 秋田大学, 医学部, 助手 (20323157)
小稗 文子 秋田大学, 医学部, 助手 (80375245)
杉山 令子 秋田大学, 医学部, 助手 (80312718)
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Keywords | 抗癌剤 / 薬剤調製方法 / 曝露防護策 / 職場環境 / 労働安全衛生 |
Research Abstract |
1.抗癌剤曝露防護を実施している病院の調査訪問 2施設(癌専門病院)を訪問し,看護師の抗癌剤取り扱い状況と使用物品等について観察した.使用薬剤の形態や与薬時の使用物品および在宅での抗癌剤治療について情報を得ることができた. 2.日本の医療施設における看護師の抗癌剤取扱い状況の調査 抗癌剤取扱い時の安全な作業環境と手技を検討する前段階として,全国の実施状況を把握するために質問紙調査を実施した.抗癌剤治療を行っている442施設の実際に抗癌剤を取り扱っている看護師1名を対象に,抗癌剤調製時の状況,抗癌剤与薬時の状況,抗癌剤曝露の機会,在宅での癌化学療法の状況について尋ねた.回答は232施設(大学病院58,一般病院162,癌専門病院10)から得られた(回収率52.5%).回答者の勤務部署は外来116(50.0%),病棟114(49.1%)であった. 勤務部署での勤務年数は平均4.48±4.08年,看護師経験年数は16.8±7.99年であった.214名(92.2%)は抗癌剤曝露の健康影響について知識があると回答し,看護師経験年数との有意な関連は無かった.知識を得た講習会や講義の種類も看護師経験年数とは有意な関連は無かった.抗癌剤の調製は薬剤部で実施している65名(28.0%),安全キャビネットを使用している28名(16.8%)で勤務部署と有意な関連があった(p<0.001).外来での化学療法実施は208名(89.7%)であったが,家族へ抗癌剤曝露の危険性を説明を実施しているのは37名(17.4%)であった.看護師が抗癌剤輸液に輸液セットを何時も接続しているのは205名(88.4%)で,作業場所は勤務部署224名(96.6%)であった.点滴ボトルの交換も204名(87.9%)が何時も実施していた.実施時の防護具は手袋161名(73.5%),マスク94名(42.9%)であった.抗癌剤に接触したと感じたことのある場面では点滴セットを準備する時113名(49.1%)が最も多かった.
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