2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護情報のアドバンスデザインにおける要素データの写像化についての基礎理論的研究
Project/Area Number |
18659635
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
浅野 美礼 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (00273417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 利江 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (80254473)
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Keywords | 写像 / メタデータ / 看護情報 / リレーショナルデータベース / グラフ理論 |
Research Abstract |
平成18年度は、1)人をベクトルあるいは行列式として表現すること、2)看護を表現する関数を作成することを目標として、看護が対象とする人間(あるいは患者)モデルを単独で試作し、構成要素を分析する方法を検討した。その準備として、看護技術教育用のビデオソフトを素材とし、動画データベースとして運用すると仮定した場合の、メタデータを検証した。具体的な検討項目は以下のとおりである。 (1)看護行為検索データベースの設計を仮定し、データの配置方法を検討 検証の際に比較参照したNANDA看護診断やICNP(看護行為国際分類)は樹状形式で構成されており、異なる看護場面で同じ状態や行為を組み込むことが繰り返し要求されることにより、データベースに配置するにはメタデータの冗長性が非常に大きくなることが明らかであった。一方で、こうした短所を解消できる配置として、メタデータをハイパーテキストのように配置したネットワーク型や二次元に配置したテーブルを関連させるリレーショナル型に構成することを検討した。しかしベクトルあるいは行列式で表現できるほどの簡素化には至っていない。 (2)PageRankの概念の応用 (1)の検討中に、メタデータをネットワーク型に配置したとき、樹上構造と異なって上流〜末端といった概念が明示的でなくなる問題について、情報検索に用いられるPageRankを用いた分析により、参照元〜参照先といつた方向付けができることを発見した。これに関してグララ理論を利用した応用方法を検討した。 (3)看護行為に付随するメタデータの情報学的意味の検討 さらに(2)の検討中に明らかにされたこととして、患者(人間)モデルと看護行為に関するメタデータ分析をするときに欠かせないものとしての時間を軸に、グラフ理論を応用して(1)で述べている冗長性の程度を明示的に表現することを検討した。
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Research Products
(4 results)