2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護研究のための統計教育方法の検討-統計解析支援システムの開発ー
Project/Area Number |
18659640
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中野 正孝 三重大学, 医学部, 教授 (00114306)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 洋一 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90113969)
本田 正幸 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (10143306)
西出 りつ子 三重大学, 医学部, 助教授 (50283544)
|
Keywords | 看護統計学 / 統計学教育 / 看護研究 / 看護学生 / 大学院生 / 統計学手法 / 看護統計解析支援システム / 統計ソフト |
Research Abstract |
本年度は、まず、わが国の看護系大学院における統計学教育の実態を明らかにするため、5つの大学院において教員・施設を対象に調査を実施するとともに、全国看護系大学院を対象にしたインターネットによる情報検索を行った。その結果、統計関連科目開講の状況、授業科目名、担当教員、教育内容、利用している統計ソフト、統計教育のための教育用設備・施設の整備状況等の現状と課題についての概要を把握することができた。そして、統計学担当教員や施設面からの調査に加え、大学院生や看護師の立場からの統計学教育に対する意見や要望等の調査が必要であることが再確認された。この成果を踏まえ、看護大学院生・看護学生・看護師の意見や要望等を広範に得るためのインターネットを活用した調査システムの開発を検討した。 次に、わが国の看護統計学書や看護研究において利用されてきた統計学的手法について、先行研究を検討するとともに、内外の看護関連学術雑誌を対象に調査した。その結果、わが国の看護の研究論文において、これまでよく使用されてきた統計学的手法、今後利用が多くなることが予想される統計学的手法が明らかになった。なお、統計学的手法についての記載不備や誤用の問題については、研究者の統計学の知識・技術の不足も否定できないが、看護学における統計学教育の位置付けや具体的な方法論の議論の不足や教師の養成に組織的な努力がなされてこなかったこと等も背景にあり、支援体制やチェック体制など環境整備が必要であることが示唆された。 さらに、看護学生・看護師・看護研究者を対象にした内外の代表的な統計学書をクリティークした。そして、看護教育・研究に必要な統計学的手法の例示方法や教授法等について、看護統計解析支援システムの開発のために必要な知見を得た。
|
Research Products
(5 results)