2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護研究のための統計教育方法の検討-統計解析支援システムの開発-
Project/Area Number |
18659640
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中野 正孝 Mie University, 医学部, 教授 (00114306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 洋一 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90113969)
本多 正幸 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (10143306)
西出 りつ子 三重大学, 医学部, 准教授 (50283544)
橋本 明浩 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60164779)
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Keywords | 看護統計学 / 統計学教育 / 看護研究 / 看護学生 / 大学院生 / 統計学手法 / 看護統計解析支援システム / 統計ソフト |
Research Abstract |
前年度と本年度に実施した施設及び大学院生を対象にした調査結果を詳細に検討した。その結果,現在の看護系大学院における統計学教育の大学院生側の問題点として,大別すると3つの段階に問題点があることが明らかになった,すなわち,(1)数理的思考を含む量的研究方法そのものの基本的な理解ができていない,(2)因果関係を論じるための基本である2つの変数間の関係の分析方法についての理解ができていない,(3)推測統計の考え方が理解できていない等の問題点である。そこで,統計学教育では,各々,の大学院生がどの段階において理解不足であるかを見極めたうえで,各々に適切な支援プログラムを提供する必要があることが明らかになった。また,こうしたことは,将来大学院生になる可能性がある学部学生,あるいは統計的研究をあまり行っていない指導教員にも共通する問題であることも示唆された。 そうした結果も踏まえ,内外の統計学書のクリティーク等を行い検討したところ,研究課題の明確化,研究デザインの選択,データの収集、分析,結果や考察の書き方,論文の投稿にいたる統計的研究方法の一連のプロセスを具体的に学習できる,統計学のテキストが必要であることが再確認され,その製作を行っている。これについては,来年度に公表する予定である。 さらに,前述したテキストの内容を電子化することも視野に入れ,看護研究における統計解析支援システム「(仮称)看護研究における統計的方法Q&A」の開発実験を継続した。これについては既存のソフトでも可能であることを確認することができたが,我々がこれまでに地域看護分野において開発してきた「生涯健康手帳」のシステム化の知識、技術が応用できることが明らかになった。
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Research Products
(5 results)