2006 Fiscal Year Annual Research Report
自己調整理論を用いた外来における気管支喘息をもつ学童への療養行動教育の効果
Project/Area Number |
18659656
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
杉浦 太一 岐阜大学, 医学部, 助教授 (20273203)
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Keywords | 自己調整理論 / 気管支喘息 / 学童後期 / ライフスキル教育 / 自己管理 |
Research Abstract |
今回のテーマで用いている療養行動の定義に関して、療養行動という用語を使用した文献検討から、学童期の子どもが行う療養行動とは何かを明らかにした。その結果、今回目的とする学童期の子どもの療養行動は、自己管理と同等とみなすことが可能であった。また、自己調整理論を用いたフォローアップに関して、事前に基本的なライフスキルの教育を行う必要性が示唆され、研究者のライフスキル教育スキルを高めた後、半日ずつ2日間で実施する気管支喘息をもつ学童後期のライフスキル教育プログラムを作成した。作成にあたっては、小児看護の専門家3名と教育学の専門家および統計処理に関する専門家らに教育の方法とその効果の評価に関するアドバイスを受けながら行っていった。作成したプログラムは、プレテストを実施して教育内容の妥当性を高める必要性があり、プレテストを実施できる施設と日程調整と研究協力者の募集に関する調整を行っている段階である。 ライフスキル教育後の自己調整理論を用いたフォローアップに関しては、面接者に対する詳細な面接ガイドラインを作成し、一貫した関わりが可能になるようにした。効果の判定には、子ども自身の療養行動実施状況や、ライフスキルの使用状況、内服やピークフローの実施状況、および子ども自身が記入する一般性自己効力感尺度を取り入れた。さらに、効果の客観姓を高めるために研究者以外の第三者が評価したものが必要と考え、医師のVASを用いた評価を取り入れることにした。現在、本調査でデータ収集を行う施設の選定が終了し、施設の医師および看護師との詳細な調整に入っている。研究にあたっては、研究計画書を倫理審査委員会に提出し、委員会から出された倫理的配慮の追加修正に基づき、計画書を修正した。
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