2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護治療技術育成のためのリンパドレナージ手法訓練モデルの開発
Project/Area Number |
18659659
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奥津 文子 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (10314270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 千春 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70324689)
星野 明子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70282209)
江川 隆子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40193990)
荒川 千登世 明治鍼灸大学, 看護学部, 講師 (10212614)
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Keywords | リンパ浮腫 / 徒手リンパドレナージ / 看護治療技術 / 訓練モデル |
Research Abstract |
本年度の目標の一つは、「プロトタイプの運用実験・問題点の抽出およびそれに基づく人体模型完成版の作製」であった。プロトタイプを使用してみたところ、一般に市販されている看護教育用人体モデルの足を転用したため、浮腫をもつ患者特有の皮膚の弾力性が再現できていなかった。何よりマッサージ技術習得に必要な皮膚をずらす感覚を再現できないことが明らかとなった。試行錯誤を重ね、シリコンを何層にも重ねることで、なんとか浮腫が生じている皮膚および皮下組織の感触に近づけることができ、皮膚をずらす感覚を再現することに成功した。また研究計画の段階では、他の研究で用いているスクイージングモデル用圧センサーによりマッサージ圧の測定が可能であると考えていた。しかしリンパドレナージの場合、スクイージングに比べ圧が弱くかつ、皮膚に水平方向に圧がかかっており、スクイージングモデル用圧センサーでは、リンパマッサージ圧を適切に感知できないことがわかった。そこで急遽計画を変更し、モデル試術者の体位や身体の使い方・マッサージリズムと速度を画像により再現し、同時に学習者も自分自身の身体像を見ながら学習できる独習システム教材を作成した。そのため、計画に比し物品費に助成金を多く費やすこととなった。 本年度の目標「人体モデルを活用して教育プログラムの検討」は人体モデルおよび独習システム教材の作成に時間を要し、十分な成果が得られなかった。20年度は、教育プログラムの検討と独習システム教材を活用した教育の評価を行い、成果を発表する予定である。
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