2008 Fiscal Year Annual Research Report
看護治療技術育成のためのリンパドレナージ手法訓練モデルの開発
Project/Area Number |
18659659
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Research Institution | Kyoto Municipal Junior College of Nursing |
Principal Investigator |
奥津 文子 Kyoto Municipal Junior College of Nursing, 看護科, 准教授 (10314270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 明子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70282209)
山田 豊子 京都市立看護短期大学, 看護科, 教授 (40321054)
山本 多香子 京都市立看護短期大学, 看護科, 講師 (50442257)
三木 葉子 京都市立看護短期大学, 看護科, 助教 (40518966)
黒木 美智子 京都市立看護短期大学, 看護科, 助手 (10461956)
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Keywords | リンパ浮腫 / 徒手リンパドレナージ / 訓練モデル |
Research Abstract |
本年度は、独習システムを用いた技術指導を展開し、教育活動の評価を行うことを目的に研究活動を展開した。まず、看護学生60名に対し、リンパ浮腫発症のメカニズムおよびリンパドレナージの方法について一斉講義およびデモンストレーションを行った上で、研究協力が得られた20名を、独習システムを用いた教育プログラム使用群10名、独習システムは使用せず自己学習した群10名に無作為に分け、マッサージの方向、リズム・速度、ボディメカニクスの点から評価を行った。2群とで比較したところ、有意差はみられなかった。しかし、学生たちからは「リンパ浮腫の皮膚に触れたことがないので、モデルがあると感触がわかる」「モデルがあると、患者役をしてくれる人がいなくてもマッサージの練習ができる。一人でも練習できることがよい。」との評価を得た。また、卒後教育研修会においても、リンパ浮腫下肢モデルを活用し指導を試みた。受講生からは「患者役になって脚を出すのは恥ずかしいし、マッサージの方法をしっかり見ることができないが、モデルがあると、患者役になった時の不利益がない。」との評価を得た。これらの結果を踏まえ、第39回日本看護学会・看護総合・学術集会において、独習システム活用の状況を紹介した。さらに、マッサージ圧を測定する方法はないか検討を重ね、圧力測定フィルムをマッサージ部位に固定することで、手が当たっている部位の圧を、即時的ではないものの学習者にフィードバックすることができるようになった。今後は、圧力測定フィルムを組み込んだ独習システム評価を、対象者の数を増やして実施し、成果発表する予定である。
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Research Products
(1 results)