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2006 Fiscal Year Annual Research Report

造血幹細胞移植を受ける患者の感染から身を守る生活の意味

Research Project

Project/Area Number 18659666
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

片桐 和子  福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (80317627)

Keywords造血器腫瘍 / 造血幹細胞移植 / 骨髄抑制 / 感染から身を守る生活 / マイクロ-エスノグラフィー
Research Abstract

研究計画書に関して倫理委員会の審議を受け通過した後、2施設で研究協力の承認を得て、3ヶ月程、研究前の研修を行いながら、医療スタッフと信頼関係を保ちつつ、対象候補となる患者の情報収集を行い、主治医及び看護師と共に対象の選定を行った。その結果、7名の候補者が選定され、研究の内容・方法を説明したが、うち、3名が移植に向けて気持ちの余裕がない、研究されたくないなどの理由で研究の同意を得ることができなかった。残り、4名に同意が得られたため、研究を実施した。
対象の特性は、男性2名、女性2名、疾患名は、悪性リンパ腫3名、急性リンパ性白血病1名、移植内容は、自家末梢血幹細胞移植3名、臍帯血細胞移植1名である。このうち、1名(急性リンパ性白血病により臍帯血細胞移植を受けた女性)が、移植後、敗血症、免疫抑制剤等による高血糖のため意識レベル低下、骨髄生着遅延で、状態悪化のため、移植後19日目で、研究を続けることが困難と判断し、調査を中断した。他2名(悪性リンパ腫で自家末梢血幹細胞移植を受けた男性)は、移植の前処置前の化学療法による骨髄抑制期間ならびに移植による骨髄抑制期間のインタビューや、医師・看護師・薬剤師・家族と、患者とのやり取りの場面の参加観察、研究者による自然な訪室で得られた患者との会話や行動場面、更には、診療録や看護記録からデータ収集を行った。また、残り1名(悪性リンパ腫で自家末梢血幹細胞移植を受けた女性)に対して、化学療法を経て移植後白血球回復期におけるデータを収集している段階である。
これら得られた患者のデータは、ICレコーダーにて録音したり、作成した記述用紙に記録として残した。ICレコーダーで録音した内容については、業者ないしアルバイトに逐語録の作成を依頼した。現在、以上のデータの内容全体を熟読し、専門家のアドバイスを受けながら、分析を始めている段階である。更に、この分析を踏まえながら、データの内容が充実するまで、あと5〜6名の対象を得ていく予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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