2007 Fiscal Year Annual Research Report
造血幹細胞移植を受ける患者の感染から身を守る生活の意味
Project/Area Number |
18659666
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
片桐 和子 Fukushima Medical University, 看護学部, 講師 (80317627)
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Keywords | 造血器腫瘍 / 化学療法 / 造血幹細胞移植 / 骨髄抑制 / 感染から身を守る生活 / マイクロ-エスノグラフィー |
Research Abstract |
18年度より引き続きデータ収集を行っていた、5例目の研究対象者である、悪性リンパ腫で自家抹梢血幹細胞移植を受け白血球の回復期にある女性患者のデータ収集を終了した。 6例目として、急性前骨髄球性白血病で移植予定の化学療法を受ける女性患者から同意を得ることができた。しかし、キーパーソンである母親とのやり取りの場面のデータ収集に関しては、対象者から、母親にかかる精神的負担を避けたい希望があり、データ収集は、対象者本人と医療者とのやり取りの場面に限ることにし、その旨を母親に伝え了承を得てからデータ収集を開始した。そして、化学療法による骨髄低下期間中のデータ収集を終了し、引き続き移植による骨髄機能低下期間のデータ収集を行う予定であったが、網状赤血球の十分な回復が得られないのと、ヘモグロビンの低下が見られたため一時退院となった。これにより、データ収集も一時中断となった。回復を待って再入院し、改めて化学療法が開始されたため、再度、対象者から同意を得て、化学療法による骨髄機能低下期間のデータ収集を行った。その後、自家移植のための末梢血幹細胞が採取された後、自家末梢血幹細胞移植が開始され、その骨髄機能低下期間中のデータを収集することができた。 19年度は、思うように候補となる対象者が得られなかったのと、対象者の身体状況から移植が延期されたこと、更には、研究者の産前産後及び育休による研究の一時中断により、2名の対象者のみとなった。20年度4月より研究を再開し、分析を行いながらデータの収束状況を判断した上で、残り数名の対象者を得ていく予定である。
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