2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域支援型心臓リハビリテーションの有効性評価とガイドラインの作成
Project/Area Number |
18659686
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
原 美弥子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教授 (00276172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 陸郎 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00156465)
飯田 苗恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80272269)
小林 万里子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (20433162)
鈴木 牧彦 北里大学, 一般教育部, 教授 (90226548)
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Keywords | 心臓リハビリテーション / 急性心筋梗塞 / 地域支援ニーズ |
Research Abstract |
心臓リハビリテーション(CR)に関する文献を検討し,地域心臓病患者に対する心大血管疾患CR施設基準認定施設(心CR認定施設)の普及遅延,心CR提供医療機関の地域格差,心CRリクルート後の中断や不参加等の課題が明らかになった.また,地域心臓病患者へのCRおよびCR継続支援の実態は十分には把握されていない.そこで,以下のアンケート調査を実施した.【目的】急性心筋梗塞(AMI)患者の入院期心臓リハビリテーション(CR)と回復期CRの状況から、回復期CRを継続するための支援体制の現状を検討した。【方法】日本循環器学会循環器専門医研修施設903施設に対して入院期および回復期CRの状況に関するアンケート調査を依頼し、アンケート調査を承諾して回答のあった153施設を心大血管疾患CR施設基準認定施設(認定群:36施設)と未認定施設(未認定群:117施設)に分けて検討した。【結果】病床数と年間AMI患者数は認定群で565.5床、84.4人、未認定群で450.1床、60.2人であり、調査時の在院日数と平均年齢、看護体制、退院後の通院状況には両群間で差を認めなかった。未認定群に比べ、認定群はCR専有施設の所有、入院期CRプログラムの使用、運動負荷試験に基づく運動処方、自院でのCR勧奨、医療者の面接や訪問による患者支援が有意に多かった。入院期CRのクリニカルパス使用や退院時の他施設との連携には両群間で差を認めなかった。退院後の回復期および維持期を含めたCRの継続に関する自由意見では、マンパワー不足、認定施設基準の障害、地域に心CRを紹介する医療施設およびその情報がないなどの課題が指摘された。【考察】認定群ではCR継続のための支援体制が充実し、回復期CR継続の促進要因にはCR専有施設の所有、入院期CRプログラムや運動負荷試験に基づく運動処方の実施が示唆され,未認定群との連携が課題と思われた。
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