2007 Fiscal Year Annual Research Report
保健師による子育て支援のためのネットワーク構築と実用化に関する検討
Project/Area Number |
18659694
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Research Institution | Beppu Mizobe Gakuen College |
Principal Investigator |
赤星 琴美 Beppu Mizobe Gakuen College, 社会福祉学部, 教授 (80413673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤星 哲也 日本文理大学, 工学部, 教授 (50279395)
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Keywords | 子育て支援 / 母子保健 / 予防接種 / 情報技術(IT) / 携帯電話 |
Research Abstract |
2年目にあたる本年度は、初年度(平成18年度)に開発した実用版「子育て支援携帯ネット」システムを用いた実証実験を予定したが、システムの中心となる「メール配信自動化ソフトウェア」において、直接の操作者となる保健師のためのユーザーインタフェースに欠陥が見つかり、その改良に追われたため、子育て中の母親を対象とした実験の実施までには至らなかった。 「子育て支援携帯ネット」の実用化に向けて、その中核となる「メール配信自動化システム」機能の開発をめざした。 1.開発システムの概要 ユーザーのデータベース情報から、各ユーザーの予防接種状況を取得し、その接種状況を手がかりに、次回の予防接種通知情報を各ユーザーの携帯電話宛に自動送信する。週1回、保健師のクライアントPCからメールサーバーへ接続し、データベースの更新を行い、保健師はデータベースの内容を参照しながら、各ユーザーの個別情報を反映したメールを作成し、ユーザーの携帯電話へ送信するシステムとした。 本システムを開発・運用するにあたり、使用した開発環境(ソフトウェア仕様)は、Webサーバー:Appache 1.3.39,FreeBSD6.1、メールサーバー:POP3、SMTP,FreeBSD6.1、CGI開発:Python2.4.3,FreeBSD6.1、GUIアプリケーション開発:Python2.5.1,WindowsXP、データベース(RDB):SQLite,WindowsXP、GUIツールキット:Tk(Tkinter),WindowsXPである。 2.システム仕様分析並びに設計 本システムを開発するにあたり、サーバー側とクライアントPC側の2つに切り分けて、システ仕様分析・設計を行った。サーバー側の機能としては、(1)ユーザー登録作業、(2)ユーザー情報の更新作業、の2つが必要となり、この2つともユーザーが携帯電話を用いて行う作業である。特に、ユーザー情報の更新作業の場合、配信メールに記載されたアドレスからCGIフォームにアクセスすることになる。クライアントPC側の作業は、保健師が直接行う作業となり、この作業は、(1)ユーザー(子育て中の母親からの)メールを受信してデータベースを更新する、(2)ユーザー毎に個別メールを作成・編集する、(3)メールを送信する、の3つの作業が必要となった。
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