2007 Fiscal Year Annual Research Report
被写体のプライバシを考慮したモバイルカメラによる高自由度映像監視技術に関する研究
Project/Area Number |
18680010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
北原 格 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (70323277)
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Keywords | 映像監視 / 環境設置カメラ / モバイルカメラ / プライバシ保護 / カメラキャリブレーション / 複合現実感 / 異常検出 |
Research Abstract |
今年度は、前年度構築した撮影システムを用いて、撮影空間の3次元構造と被写体の認識処理の研究を推進した.自由視点映像生成を目的として撮影された多視点映像と異なり、本研究で入力として与えられる多視点映像は、監視が主目的のため、同一空間を重複して撮影している状況は稀である.このような撮影条件下においても一応の検出処理を行い、視点数の増加に伴い検出精度が向上する3次元情報推定手法を開発した.この手法を用いて撮影空間に入った人物の身長を測定することにより、空間の異常検知を行う.環境設置型カメラで撮影された映像中に異常が検知された場合、近くにいるモバイルカメラを所持したユーザに、より詳細(高解像度)な画像を撮影するように依頼が送信される.その際、環境設置型カメラで撮影した画像を一緒に送信することにより、ユーザは空間中の何処を撮影すれば良いのかを瞬時に理解することができる.ユーザによって撮影された高解像度度画像はシステムに送信され、より詳細な識別処理が実行される.前年度の取り組みにより獲得されるカメラパラメータを用いることにより、識別処理の精度向上を実現する. 被写体の識別情報を獲得するために、環境設置型・モバイルカメラ、双方で撮影された見え方情報を相補的に用いた識別処理を目的とした研究を行い、撮影空間の状況を的確に理解する方法の開発を進めた.環境設置型カメラとモバイルカメラという、撮影パラメータ値が大きく異なる映像を効果的に組み合わせ、互いの長短所を補い合う画像認識方式を提案した.計算機による認識精度と撮影映像の解像度との関係を調査するために、PTZ(パン・チルト・ズーム)制御が可能な高解像度(HD)カメラを設備備品として導入した.
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Research Products
(6 results)