2007 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス情報環境と相互作用する高速ビジョンネットワークの研究
Project/Area Number |
18680016
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鏡 慎吾 Tohoku University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (90361542)
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Keywords | 画像処理 / センサフュージョン / センサネットワーク / 高速ビジョン |
Research Abstract |
1000frames/sを超える高速なフレームレートをもつ高速視覚情報を日常的な生活空間・作業空間等において柔軟に利用できる環境を実現することを目標として,高速ビジョンシステムの通信モジュールの開発,通信処理の実装を行うとともに,視覚情報と他のセンサとの運動情報の対応付け,高速ビジョンセンサと高速プロジェクタの連携等に関する技術開発を行った. 高速ビジョンシステムの通信モジュール・通信処理の開発に関しては,イメージセンサからの高速視覚情報を受け取って処理を行うFPGAモジュール内において,外部システムとの通信を容易にするノンタフェースを開発した.近年FPGAの普及により,高速化の必要なアルゴリズムをハードウェアとして実現することは比較的容易になっており,これを利用した高速ビジョンシステムも複数の機関で開発されているが,メモリ等を含む外部システムとの通信タイミング等を考慮するのが困難で,開発効率上の問題となっていた.ここでは,単純なパケット型インタフェースにより各種の外部通信を隠蔽し,ユーザ回路から統一的に扱うことができるようにした. 視覚センサ情報と加速度センサの運動情報の対応付けに関しては,課題であった重力成分の補償を行うための新規手法を提案し,その有効性を示した.また高速プロジェクタとの連携に関しては,視覚情報に基づいて投影パターンを高速かつ動的に制御し,対象の3次元構造情報を効率的に抽出する手法を提案し,実験により有効性を示した。
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