2007 Fiscal Year Annual Research Report
神経シナプス・アクティブゾーンの形成とその機能発現におけるリン酸化構造の解析
Project/Area Number |
18680032
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
大塚 稔久 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究科, 准教授 (40401806)
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Keywords | シナプス / アクティブゾーン / CAST / RIM / SAD / シナプス小胞 / リン酸化 / ELKS |
Research Abstract |
神経終末に存在するアクティブゾーンは神経伝達物質放出の揚所とタイミングを決める重要な役割を果たしている。SADキナーゼはアクティブゾーンに局在するセリンスレオニンキナーゼで、in vitroでいまひとつのアクティブゾーン蛋白質RIM1をリン酸化する。今回、SADがCASTをリン酸化することを明らかにした。抗リン酸化CAST抗体を作製し、ウエスタンブロット法にてマウス大脳におけるリン酸化の程度を解析したところ、生後間もない時期でリン酸化のピークが見られた。また、リン酸化されたCASTもアクティブゾーンに存在することを生化学的に明らかにした。また、SADキナーゼのノックアウマウスをすでに入手済みであり、今後、SADノックアウトマウスにおいてCASTのリン酸化の程度がどのように変化しているかを検討予定である。さらに、SADキナーゼの生理的役割を明らかにする目的で、SADキナーゼのノックインマウスの作製を試みた。現在、ターゲッティングベクターは作製が終了しており、今後、ES細胞への導入を経て、トランスジェニックマウス作製へと進める予定である。
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Research Products
(9 results)