2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18681002
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹村 俊彦 Kyushu University, 応用力学研究所, 准教授 (90343326)
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Keywords | 環境質定量化・予測 / 環境変動 / 気象学 / 気候変動 / モデル化 / エアロゾル / PM10 / PM2.5 |
Research Abstract |
本研究課題では、これまでに研究代表者が中心となり開発してきた全球エアロゾル輸送・放射モデルSPRINTARSをベースとして、全球エアロゾル分布予報モデルを構築し、数日先までの予報を1日1回計算して公開することを目的としている。本年度は、昨年度中に大枠を作成した予報結果を表示するためのホームページを通して1日1回適切に更新されるように安定なシステム運用を目指し、達成されたと考える。現在ホームページでは、様々なエアロゾル・雲に関するパラメータの1週間先までの予報値に関して、全球および東アジア域拡大の動画を閲覧することが可能である。また、一般向けとして、日本を12地方に分割した黄砂および人為起源エアロゾルの週間予報一覧も掲載している。予報精度向上のための改良を行った結果、人工衛星や研究代表者自ら行っているものも含めた地上観測によるエアロゾル観測値を用いて予報精度の検証を行い、少なくとも3日後までの予報精度は高いことが確認された。また、大規模な黄砂現象は1週間前から予報可能なポテンシャルを持っていることも確認された。突発的な森林火災により発生するエアロゾルを考慮するための準リアルタイムの人工衛星データの導入および初期値アンサンブル予報は、来年度に検討・導入を行う。また、ホームページでは、エアロゾルの学術的観測例が急増した1990年頃から現在までのSPRINTARSによるエアロゾル・雲に関する過去のシミュレーション結果も表示可能なようにして、観測結果の検証材料として国内外の研究者が活用できるようにした。今年度の研究成果として、7件の口頭発表を学会で行った。
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Research Products
(11 results)