2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノスケールで構造制御した多元素複合クラスタービーム形成技術の研究
Project/Area Number |
18681014
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
瀬木 利夫 Kyoto University, 工学研究科, 講師 (00402975)
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Keywords | クラスター / ナノ構造材料 / アルゴン / ノズル / 金属材料被覆 |
Research Abstract |
ナノ構造を持つ多元素複合クラスターの生成方法を開発し、それを用いたナノ構造材料創成技術を開発することを目的として、ナノ構造多元素複合クラスター蒸着装置の開発、反応性クラスター生成技術の開発、及び多元素複合クラスターに関する情報収集を中心に研究を行った。H19年度は、前年度に構築したガスクラスターを出発点として金属や有機物など異種の材料を周囲に被覆するための装置により生成される層状クラスターに、さらに異種の材料を周囲に被覆し、イオン化・加速するためのナノ構造クラスタービーム装置を開発した。これを用いて、ガスクラスターへの金属材料の被覆を試験し、ガスと金属の異種材料多層構造クラスターが生成できるかを検証した。生成した多層構造クラスターは、イオン化・加速を行い、飛行時間型質量分析装置などを用いてそのサイズを測定し、金属被覆セル内の蒸気圧との関係を評価した。出発点となるガスクラスターについては、前年に引き続きノズル形状や生成条件の探査を行い、層状クラスター形成に最適なサイズのガスクラスター生成を行うとともに、塩素ガスクラスターなどの反応性クラスター生成条件探査も行い、多層構造クラスター形成に最適なガス種のクラスター生成の検討も行った。また、国内外の学会等において、クラスターの生成や輸送、及び応用に関する研究発表を行い、国内外研究者と意見交換するとともに、多元素複合クラスター形成とその応用に関する情報収集を行った。
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