2006 Fiscal Year Annual Research Report
大規模災害時における個々の被災者の生活再建計画の策定支援システムの開発
Project/Area Number |
18681027
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Research Institution | Fuji Tokoha University |
Principal Investigator |
高島 正典 富士常葉大学, 環境防災学部, 助教授 (60424909)
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Keywords | 減災 / 危機管理 / 被災者生活再建支援 / サービスマネジメント / CRM / 災害復旧・復興 / 新潟県中越地震 / 小千谷市 |
Research Abstract |
本年度は,被災者の生活再建計画の策定支援システムが持っべき下記の4つの機能の開発を行った。 1)被災世帯数予測機能 小千谷市が、市内の新潟県中越地震の各被災世帯について保有する,被災状況,世帯の状況,実際に受けた生活再建支援に関する膨大な資料(以下,生活再建支援対応記録)のデータベース化をおこなった。このDBを用いることで、どのような被災状況,世帯状況(世帯構成,世帯収入等)の世帯がどのような支援サービスを受けたのか,その相互の関係を明らかにすることが可能となった。 2)生活再建計画策定支援機能 被災者の生活再建計画の策定・実行を、被災者とこれを支援する行政が共通の認識の下に進めていくことを支援する業務の枠組みとして、相談窓口における被災者と行政のやりとり、および、その世帯の被害状況、家族構成、所得等の基礎情報を、被災世帯単位で医療カルテのように記録に残し、窓口担当者が代わっても、また、行政のどの部署の窓口で相談をしても、一貫した窓口サービスが受けられる被災者生活再建カルテを提案した。 3)被災者支援サービスパッケージ提案機能 現行の被災者支援制度について,支援の内容と受給条件の関係,支援相互の関係を分析し,被災度判定結果,世帯構成,世帯収入,新しい住まいの住所等の組み合わせと,受けられる支援サービスの関係を構造化した。その結果をもとに,個々の被災世帯状況を入力することで,受けられる支援サービスの内容と手続きの方法等が出力されるシステムを構築した。 4)スタンドアロン版被災者生活再建計画策定支援システムの構築 1)のデータベースと、3)の被災者支援サービスパッケージ提案機能を有するシステムをノートPCと携帯型プリンタから構成されるハードウェア上に構成した。
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Research Products
(1 results)