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2006 Fiscal Year Annual Research Report

学習につまずきのある子どもへの多層指導モデル(MIM)開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18683008
Research InstitutionThe National Institute of Special Education

Principal Investigator

海津 亜希子  独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 研究員 (00342957)

Keywords学習のつまずき / LD(学習障害) / 通常の学級 / アセスメント / 読み / 指導法 / 早期介入・支援 / 特殊音節
Research Abstract

小学校1,2年生を対象に,学習面でのっまずきが重篤化する前の段階で,子どもの教育的ニーズを把握し,速やかな支援へつなげるためのアセスメントのプロトタイプを開発した。このアセスメントは,ターゲットを読み,特に特殊音節の読みに絞り,通常の学級内で,一斉に,2分間で実施できる簡便なものである。また,一度のみのアセスメントではなく,継続して行うものとなっている。こうすることで,子どもの伸びが把握できるとともに,より妥当性,信頼性のある子どもの状態像を反映し得るものとなっている。今年度は,1年生206名(7クラス),2年生140名(4クラス)が1年間,継続的に参加し,アセスメントデータを取った。
あわせて,特殊音節の読みに関する指導方法の開発も行った。まずは,全体の授業で,MIMの方法論を用いた授業が展開された。また,授業のみでは習得が完全に達成されなかった児童に対しては,第2段階目の指導として小集団での指導を授業時,または朝学習,給食準備時に実施した。更に,それでも尚,習得が難しい場合には,第3段階目の指導として,放課後に小集団,または個別の指導を行った。特に,第3段階目の指導を児童5人に対して実施した結果,4回(1回の指導は40分)の指導で,全ての児童が特殊音節の読みのテストで,指導前と比較して,統計的に有意に高い得点を挙げた。
さらに,開発したアセスメントが一般化できるかを検証するため,年度の終わりには,統制群を募り,1年生約700名,2年生650名の参加を得た。1年間,研究に参加した児童と,統制群とで比較を行うことで,指導の効果,アセスメント自体の効果についても,今後検証する予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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