2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18684008
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
南條 創 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 助教 (40419445)
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Keywords | 光圧縮原理 / レーザー |
Research Abstract |
1.光圧縮原理の展開 原子にレーザー照射することにより、弱相互作用過程を増幅する、光圧縮原理について、従来、荷電カレント反応による、2ニュートリノ及び電子の放出過程が考えられてきた。に加え、中性カレント反応による、2ニュートリノ及び光子の放出過程も検討した。また、レーザーに対応する可視、赤外光領域に加え、マイクロ波領域の利用についても検討を行った。 2.レーザー照射標的の決定及びレーザーの準備 レーザー照射の標的原子を、ルビジウム及びバリウムに決定した。これを受けて、レーザーに対する要請を決め、波長可変半導体レーザーを購入した。耐震改修による実験室移転後、復帰し、レーザーの拡充及び再セットアップを行った。 3.レーザー照射標的生成の準備 83Krの希ガスを封入したガスセルに、陽子ビームを照射し、原子核反応により、電子捕獲崩壊核83Rbを生成するが、ガスセルのビーム透過窓の材質選定が重要である。この窓については次の4点が重要である。(1)1気圧のガスに対し、十分耐圧があること。(2)希ガスに対し非透過であること。(3)10MeV程度の陽子ビームが通過すること。(4)この陽子ビーム照射で劣化しないこと。以上の条件を満たす材質候補を選出する。当初20μm厚マイラーを候補にし、これに対して、実際に京都大学タンデム加速器において、陽子ビーム照射を行った。結果的に陽子ビームによる劣化が認められたため、実績があり、より信頼性の高い5μm厚Moフォイルを採用した。
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Research Products
(2 results)