2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18684008
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
南條 創 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 助教 (40419445)
|
Keywords | 光圧縮原理 / レーザー |
Research Abstract |
1、 Rbガスセルに加え、Baガスについても、標的原子とレーザーの相互作用、共鳴線巾を確認した。2光子吸収を用いたドップラーフリー分光を行い、標的原子ガスの巾の広がりについて理解した。標的原子数密の測定も行い、密度依存性より衝突による巾の広がりについて評価した。 2、 Baガスセルについては、セルを高温にし、原子数密度を高くした際に、セルガラス表面がBaにより変質していくことが確認された。その後、高温動作を避けて運用した。この点は安定に標的原子を確保する上で、研究の指針となるものであった。 3、 Rbガスセルを用い、原子過程からの光圧縮原理とも言える、超放射事象を観測した。これによりレーザーによるプロセス加速を実現できた。この性質を研究し、稀に起こるプロセスの加速機構としての利用することを検討し、大きな可能性を発見した。レーザーを用いたプロセス加速機構を実現できたこと、またそこからさらなる可能性を導き出したことは、本研究の成果であり、今後の展開にも重要な意義があった。
|
Research Products
(1 results)