2007 Fiscal Year Annual Research Report
セラミックスナノアセンブリ構造体の創生を指向したペプチド・蛋白質の工学的機能拡張
Project/Area Number |
18686065
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
梅津 光央 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 准教授 (70333846)
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Keywords | ペプチド / ファージ提示法 / セラミックス / ナノアセンブリ / 分子認識 |
Research Abstract |
1.ファージ提示法を用いた酸化インジウム認識ペプチドの選択 ファージペプチドライブラリーを用いて、ITO粒子に特異的に結合するペプチド配列を取得することに成功した。その際、静電的相互作用を主とする結合形態を持つペプチドや非静電的な相互作用に支配されるペプチドが、洗浄操作・溶出操作のパラメータと相関が取れる形で選択されることを見出した。さらに、その酸化インジウム認識ペプチドと酸化亜鉛認識ペプチドを用いて、酸化インジウム基板上に蛍光性酸化亜鉛粒子をパターニングさせることができた。 2.蛋白質との融合による鉱物材料の積層化 これまで取得に成功してきた材料認識ペプチドを抗体分子の相補性決定領域に移植し成熟操作をすることによって、ペプチドを凌駕する酸化亜鉛・酸化アルミナ・酸化コバルトに高親和性な蛋白質を作成することに成功した。さらに、その抗体同士を融合させて、基板上へ基板と異なった材質のナノ粒子を積層化した。また、材料高親和性な抗体を用いて、ナノ粒子の高分散化を行い、さらに、二重特異性抗体を作製し、ナノ粒子間を接合させることができた。 3.構造形成ペプチド・蛋白質との融合による鉱物化材料の至適構造化の開発 2〜4残基程度の構造形成ペプチドをセラミッスク合成ペプチド末端に融合させ、ペプチドアセンブリ体を骨格としたセラミックナノアセンブリ体を合成した。その結果、ペプチドの構造体にそったセラミックスを合成することに成功した。
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