2006 Fiscal Year Annual Research Report
SPIMを用いた左右性決定機構の解明と細胞移動4Dマップ構築
Project/Area Number |
18687902
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
野中 茂紀 基礎生物学研究所, 時空間制御研究室, 准教授 (90435529)
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Keywords | 発生・分化 / 細胞・組織 / 共焦点顕微鏡 |
Research Abstract |
SPIM (Single Plain Illumination Microscope)については、当初の計画では本年度の秋のうちにを開発した、ドイツ・ハイデルベルクにあるEMBLのStelzer博士の研究室を訪問しその技術を習う予定だったが、先方の都合で実施が延び延びになってしまった。大きな原因は、EMBL内部の事情なので詳細はわからないが、伝え聞く限りではこの顕微鏡の商品化の権利をCarl Zeiss社が有するため、競合他社のある日本への技術移転にEMBLのTLOが難色を示していたことによるらしい(権利とはあくまで商品化についてで、アカデミックの研究者間の協力は何ら制限を受けるものではないにもかかわらず)。ともかく9月にこの問題は解決して、ようやく導入について具体的な話し合いに入れることになった。導入するSPIMの仕様についてメールで相談し、さらに12月にはStelzer博士を当研究室に招いてlaser ablation用の装置の付加など細かい点の打ち合わせを行った。 現在は、この仕様に従って必要な部品を揃えている段階である。EMBLのマシンショップで製造する特注部品もあり時間がかかっているが、これらが揃ったところでEMBLを訪問し、その場でSPIMを1台組み立て動かすことで技術を習い、分解して岡崎に持ち帰り再度組み立てる予定である。訪問できるのは平成19年度の6月頃になりそうだという返事をStelzer博士から得ている。 次に、マウス胚培養については、研究室を立ち上げたばかりで必要なものが一切無かったので、器材を揃えてラット血清を含む培養液の調製と回転培養を行える系を立ち上げた。今後はSPIMの到着後、その寸法に合わせた試料チャンバーを作製する予定である。
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