2006 Fiscal Year Annual Research Report
山岳地向けリモートセンシングの新展開;生理情報の導入とフラックスモデルへの応用
Project/Area Number |
18688007
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
王 権 静岡大学, 農学部, 助教授 (50402235)
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Keywords | ブナ / 苗場 / 近接リモートセンシング / Vcmax / Jmax / LAI / 地形補正 / 大気補正 |
Research Abstract |
この研究の主な目的は、リモートセンシングデータから山岳生態系の生態系プロセスを解明するために、生物物理学的、生理学的パラメーターを推定し、同時に長期モニタリング手法を確立することである。 初年度は生物物理学的パラメーターを予測するため現地調査を重点的に行った。試験地は新潟県苗場山の標高550m、900m(X1,X5)、1500mの4タワーサイトである。各試験地に設置されている観測用鉄塔を利用し、樹冠最上部の葉を測定対象とした。分光反射特性を利用した個葉レベルの光合成能力の推定と、樹冠レベルへのスケールアップモデルのパラメータを得ることを目的として、分光反射特性、光合成特性、形態的特性などの季節変化を測定した。さらに、LAIが分光反射特性に与える影響を調べるため、LAIの測定も同時に行った。測定間隔は、生育初期と落葉期は2〜3日に1度、成熟期は1ヶ月に1度とした。 また、葉の水分生理特性に関連する分光反射指数を調べることを目的として、生育初期、成熟期、落葉期にそれぞれ2日間ずつ、樹冠最上部における光合成・水分生理特性と分光反射特性の日変化を測定した。 今年度購入した2006年の衛星画像はASTER(8/26)、ALOS(8/26,11/9)、Landsat5TM(8/4)である。また2006/1/1-2006/12/19の期間のMODIS Products(MOD13Q1.4,MOD15A2.4)をEOSよりダウンロードした。購入した衛星画像は大気補正・地形効果補正を行い、土地被覆分類、植生指数・LAIなどのマッピングを行った。 今年度の研究成果として、光合成特性(Vcmax, Jmax)、水分生理特性と分光反射特性の関係性を第118回日本森林学会において発表した。
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Research Products
(4 results)