2008 Fiscal Year Annual Research Report
山岳地向けリモートセンシングの新展開 ; 生理情報の導入とフラックスモデルへの応用
Project/Area Number |
18688007
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
王 権 Shizuoka University, 農学部, 准教授 (50402235)
|
Keywords | ブナ / 苗場 / 近接リモートセンシング / パラメータ / 生理 / 生物物理 / 生物化学 / RTM |
Research Abstract |
この研究の主な目的は、リモートセンシングデータから山岳生態系のプロセスを解明するために、生物生理学的、生理学的パラメータを推定し、同時に長期モニタリング手法を確立することである。 引き続き、生物物理学的パラメータを予測するため現地調査を重点的に行った。試験地は新潟県苗場山の標高550m、900m(X1, X5)、1500mの4タワーサイトである。各試験地に設置されている観測用鉄塔を利用し、樹冠最上部の葉を測定対象とした。分光反射特性を利用した個葉レベルの光合成能力、水分生理特性の推定と、樹冠レベルへのスケールアップモデルのパラメータを得ることを目的として、分光反射特性、光合成特性、形態的特性などの季節変化を測定した。測定間隔は、生育初期と落葉期は週に1度、成熟期は1カ月に1度とした。間接的推定法を用いたLAIの推定も同頻度で行った。また、これまでは主にブナを対象に研究を行ってきたが、より広域なスケールでの推定精度の向上を目的として、苗場山に自生する主要植生15種を対象に分光反射特性、光合成特性、形態的特性の測定を行い、汎用性の高い分光反射指数の探索を行った。 今年度、購入した衛星画像はPALSARとASTERである。購入した衛星画像は大気補正・地形補正を行い、生産量の推定等を行った。MODIS Products(MO(Y)D13Q、MO(Y)D15A1、MO(Y)D15A2)による植生指数を用いてV_<cmax>などの光合成に関する重要なパラメータを推定できるか検証した。 今年度の研究成果として、苗場山主要植物の光合成能力を表す分光反射指数の探索、全天空写真を用いたLAI推定精度の検証について、第120回日本森林学会にて発表した。
|
Research Products
(5 results)
-
-
-
-
-
[Presentation] Vegetation indices from various sources remained correlating with canopy photosynthetic capacity in beech forests2008
Author(s)
Wang, Q., Matsumura, M., Godo, T., Kojima, K., Kakubari, Y.
Organizer
Proceedings of the 2^<nd> International Symposium of 21^<st> Century COE Program "Satellite Ecology"
Place of Presentation
Gifu, Japan
Year and Date
20080730-0801