2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入を用いた精子形成の試みと男子不妊症臨床応用に向けた基礎的研究
Project/Area Number |
18689039
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小島 祥敬 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 講師 (60305539)
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Keywords | 遺伝子導入 / 造精機能 / 転写因子 / 男子不妊症 |
Research Abstract |
1)セルトリ細胞およびライティッヒ細胞株であるTM-3およびTM-4へのDAX-1遺伝子導入 マウスセルトリ細胞およびライディッヒ細胞株であるTM-3およびTM-4にアデノウイルスベクターによりDAX-1とAd4BPISF-1の遺伝子導入を行った。それぞれの細胞からmRNAを抽出し、セルトリ細胞特異的に発現する遺伝子とライディッヒ細胞に特異的に発現する遺伝子を20種類ずつRTPCRにより発現を半定量したのち、その中で増加および減少したと思われる遺伝子数種類に的を絞って、TaqMan法による定量的RT〜PCRを行い発現の増減を確認した。その中でSCFの発現が上昇しており現在DAX-1のと関係について、発現機能解析を行っている。 2)ラット精巣へのAd4BPlsF-1およびDAx-1遺伝子導入(in vivo遺伝子導入) ラット精巣に対して精細管内注入法および精巣内注入法によりアデノウイルスベクターを用いてDAX-1遺伝子導入を行った。また停留精巣モデルラットを用いて現在精子形成への影響について検討を行った。造精機能の回復は認めず、機械的と思われる細胞障害を認めたため、現在遺伝子導入方法について再度検討中である。 3)マウス精巣へのAd4BPISF-1およびDAX-1遺伝子導入(ex vivo遺伝子導入) マトリクスゲルを用いた精巣の三次元培養 : GFP発現トランジェニックマウスの新生児期マウスより精巣を摘出し、培養液内でGFP由来の細胞の精細管が再構築されることを確認した。再構築された精細管に遺伝子導入を行い、精巣内に細胞移植したところ、精巣内に遺伝子発現が残存することがわかった。
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