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2006 Fiscal Year Annual Research Report

味覚経路に発現するカプサイシン受容体の機能解析

Research Project

Project/Area Number 18689041
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

石田 雄介  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (30381809)

Keywordsカプサイシン受容体 / 辛味 / 味覚 / 脳・神経 / 神経科学 / 鼓索神経 / 膝神経節 / in situ hybridization
Research Abstract

トウガラシの辛味の主成分であるカプサイシンは、transient receptor potential V1(TRPV1)を介して感知される。
辛味は一般には味覚と思われているが、生理学的には痛み(侵害性刺激)とされていてこれまでは純粋な味覚の神経である鼓索神経にはTRPV1は存在しないと予想されていた。
しかし我々のプレリミナリーな実験では味覚経路にカプサイシン受容体が発現していることが示唆された。
こうして本研究味覚経路に発現するカプサイシン受容体(TRPV1)の機能解析が開始された。
現在も研究は進行中であるが、これまでの成果を報告する。
1.カプサイシン溶液刺激による鼓索神経の応答の電気生理学的検討
高濃度のカプサイシン溶液刺激で、徐々に鼓索神経の放電が上昇し、活性化することが示唆された。これは持続的であり、すぐには消失しない。我々が辛い物を食べた後、辛味が持続するという現象とよく似たものであった。さらに酸味や甘味などの純粋な味覚に対するカプサイシンの影響に関して解析を進める。
2.RT-PCR
膝、舌咽、三叉神経節から全RNAを採取して、RT-PCR法を用いてTRPV1の発現に関して検討を行った。シークエンスも確認し、膝神経節を含めTRPV1が発現していることが示唆された。
3.TRPV1 in situ hybridization
既に実施済みである。^<35>S標識したリボプローブで膝神経節の神経細胞体のいくつかにhybridizationシグナルを認めた。
4.トレーサー実験
舌にトレーサー:DiOを注射して舌に分布する鼓索神経の細胞体を同定し、さらに免疫組織化学法を行い、TRPV1とDiOの重なりを確認した。
5.TRPV1ノックアウトマウス
現在飼育中である。
以上、ほぼ申請した研究計画調書のとおりに進行している。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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