2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今堀 慎治 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 助教 (90396789)
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Keywords | 配置問題 / アルゴリズム / 長方形詰込み / 多角形詰込み |
Research Abstract |
本年度は,次の3つの配置問題に対する実用的近似解法の開発を行った. 1.長方形配置問題 2次元配置問題の中で,最も盛んに研究が進められてきた問題が長方形配置問題である.この問題に対する近似解法・発見的解法は,国内外で数多く提案されてきた.しかし,それらの中には,効率的な実装手法や計算の複雑度が知られていないものも多く,工学的応用の場面で実際に利用するには不十分な状況であった.本研究では,特に実用性が高いと考えられている手法に対して,効率的な実装手法を提案し,近似比の解析を行った. 2.多角形配置問題 近年,盛んに研究が行われている多角形配置問題に対し,実用的近似解法の構築を行った.この問題は様々な工学的応用を持ち,実用的解法のニーズが高い問題と考えられている.提案手法は,局所探索に基づくものであり,近傍探索の効率化に特徴を持つ. 3.カッターパス計算問題 配置問題と関連の強い,カッターパス計算問題に関する研究も行った.本問題では配置を入力とし,この配置図から各多角形を効率的に切り出すパスを見出すことを目的とする.本研究では,現実に現れる問題の忠実なモデル化を行い,高速な実用的解法の提案を行った.
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