2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉田 真紀 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 助教 (50335387)
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Keywords | 長期署名 / 汎用的結合可能 / 安全性 |
Research Abstract |
本研究では,セキュリティ技術である長期署名について以下を目的とする. (A)既存の標準仕様(XAdESおよびCAdES)が保証する安全性を評価. (B)長期署名が目標とすべき安全性を適切に定式化. (C)目標とすべき安全性を保証できる長期署名を設計し実装. 本年度は,長期署名について以下の研究を行った. 長期署名が目標とすべき安全性を汎用的結合可能性の理論に基づき適切に定式化(目的の(B)を達成) 1.必須安全性の定式化 必須安全性は,電子文書に対して長期署名を「作成した時」に電子文書の真正性「いつ」「誰が」「何を書いたか」を確認できること(生成時真正性)とする.まず生成時真正性を定式化した.次に,時間の概念を導入し,長期経過後に確認できること(長期真正性)を定式化した. 2.推奨プロファイルに応じた安全性を定式化 推奨プロファイルの様々な項目のうち,長期真正性の補強に特に重要となる項目を対象として,それらに対応する安全性の定式化を行った. 既存の標準仕様に従う長期署名の試作準備(目的(C)の準備) 昨年度に引き続き,標準仕様の選択的な定義のうち最も重要と判断されるサブセットをもつ長期署名システムの試作準備を行った.
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Research Products
(7 results)