2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18700023
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
倉光 君郎 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 講師 (30323504)
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Keywords | 情報学 / オントロジ / 意味論 / プログラミング / 言語設計 / スクリプト言語 / ユビキタス / ソフトウェア |
Research Abstract |
平成18年度は、米ジョージア工科大学ソフトウェア工学部長Calton Pu教授の下で、研究代表者が研究開発中の新プログラミング言語MERLOTの言語設計を進めた。MERLOT言語は、WEB上に整備されている様々なオントロジ情報を型として取り組み、オントロジ定義から同値や包摂や同値関係を意味推論できる点である。大きな功績は、意味推論をオブジェクト指向言語モデルと統合したMappable Classの理論化を進め、型理論の一種であるFJ上で定義した点である。 さらに、Mappable Classを効率よく処理するための、バーチャルマシンの開発を行い、それと同時にコンパイラの実装も進めた。開発されたバーチャルマシンは、ハイブリッド型のタイプ検査システムを採用している。これは、コンパイル時に検証可能な型はコンパイル時に型検査を行うが、オントロジ推論等は全てコンパイル時に検査することができない。従来の一般的な手法は、全て実行中に型検査を行うことで処理されてきたが、これは大きな性能ダウンの原因となっていた。我々の方式により、理論化されたMappable Classを効率改善の手法が発見された。
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