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2006 Fiscal Year Annual Research Report

インタラクティブなWEBアプリケーションの実現を容易にする計算環境

Research Project

Project/Area Number 18700029
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

鎌田 十三郎  神戸大学, 工学部, 助手 (20304131)

Keywordsインタラクティブ / WEBアプリケーション / AJAX
Research Abstract

本研究は、近年増加するインタラクティブなWEBアプリケーションを容易に提供できるようなプログラミング環境の実現を目指した研究である。初年度である本年度は、WEBアプリケーションの持つサーバ・クライアント間の非同期性への対処方針を検討した上で、formベースのWEBアプリケーションの状態管理サポートの研究と、インタラクティブなWEBサービスへのアクセスを実現するためのAJAXコンポーネントの研究を行った。本分野では、研究開発動向事体が急速に変化しつつあり、当初計画を修正しつつ研究活動を行っている。
WEBアプリケーションでは、クライアントとサーバは別々の計算機で実行されるのが普通であり、またクライアント側ではユーザが「戻る」ボタンなどにより過去の状態に復帰することを期待するケースも多い。このような環境で、複数クライアントからの要求を一貫性をもって処理する必要がある。アプリケーションを分析した結果、本研究では1)論理的セッション内のユーザインタラクション状態の管理と、2)複数セッションによるサーバ状態更新に関する状態管理サポート、3)分散サーバ間の状態管理に関する問題に分離する形で研究を進めることとした。その上で、本年度は1)のセッション内の状態管理機構について主に研究を進めている。
formベースのアプリケーションについては、特にサーバ・クライアント間の非同期性が問題となるため、ページ状態の管理をModel(MVCのM)上で統一的に扱うための環境の実現を行った。その際、セッション内のページ閲覧状態を示す情報を極力クライアントに提示するページ上に保持し、サーバ側で保管される永続的かつ共有される状態と分離できるよう、デザインを行っている。このため、「戻る」ボタンによるページ状態遷移についても柔軟に対応可能である。
一方、AJAXの場合、クライアントの状態をJavascript中の状態として保持するのは容易である。逆に、サーバ側の状態を、いかに高い操作性でもってアクセスできるようにするかが課題となる。このため、WEBサービスの提供するデータを効率的に検索・閲覧可能にするためのAJAXコンポーネントの開発を行った。現在のWEBアプリケーションでは、Modelの状態管理を関係データベースなどを用いて行うのが一般的であり、WEBサービスを介して提供されるこれら表形式データに対する操作性向上は重要である。このため、高い操作性をもつ表形式データ専用コンポーネントを提供することで、プログラマ負担を大幅に抑えられると考える。
上記研究内容は、ようやく完成しつつあるところであり、その成果の発表は来年度順次行っていく予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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