2007 Fiscal Year Annual Research Report
動的データを処理するWebサービスの自動高速化に関する研究
Project/Area Number |
18700033
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
小池 英勝 Sapporo Gakuin University, 社会情報学部, 准教授 (60405636)
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Keywords | 等価変換 / プログラム生成 / Webサービス / 最適化 / 情報システム |
Research Abstract |
平成19年度の本研究の業績は以下の通りである。 1.Webサービスに特化した高速化技術の開発 等価変換理論の枠組みで、XML等を含む多様なデータ構造を記述できる表現を拡張論理式と呼ぶ。この表現は、一階述語論理式を包含する。本研究では拡張論理式で記述されたシステムの形式的仕様からそれを満たす正しいプログラムの空間を数学的に決定し、その空間から効率化されたプログラムを探索する方法で、プログラムの最適化を行う。しかし、プログラムの探索はコストが高いため、適切な頻度と範囲で行うための方法論が必要であった。平成19年度の研究ではプログラムの探索空間の広さを指定することで、自動生成に要する計算量と生成されるプログラムの効率を調整する枠組みを導入した。このことによって、プログラムの生成速度と効率化の度合いを状況に合わせて選択することが可能になった。 2.実験用Webサービスネットワークの拡張 実験用のWebサイトを構築し、その上でCGIとしてルール生成システムを稼動させた。本年度は仮想化技術を利用し、Windows Server 2003, Fedora8, FreeBSD7.0の異なるOS上のシステムで相互接続するための実験環境を構築した。また、インターネット上で実用化されている複数のWebサービスとの接続実験を行い、実用性を検証した。 3.独自の言語処理系の拡張 本研究では、等価変換理論に基づく問題解決を理論的基礎においているので、その理論に基づく言語処理系を独自に開発し、システム開発に利用している。この処理系にWebサービス対応のための機能を追加し、接続可能なWebサービスの種類を増やし、より実用性を増すことが出来た。
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