2006 Fiscal Year Annual Research Report
フロー数の大きなネットワークにおける多種の輻輳制御方式混在に関する研究
Project/Area Number |
18700054
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯田 勝吉 東京工業大学, 学術国際情報センター, 講師 (00332768)
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Keywords | 輻輳制御 / 親和性 / DCCP / 実時間通信 / トランスポートプロトコル |
Research Abstract |
近年、実時間アプリケーションが多様化し、そのトラピックの割合が増大している。従来の実時間通信のほとんどが輻輳制御しないUDPを用いているため、既存のTCPのトラピックに重大な悪影響を与える恐れがある。この問題を解決するために、実時間通信向けに輻輳制御機能付きトランスポートプロトコルDCCPが提案された。DCCPの新たな機能として、ウィンドウフロー制御を用いて最近増加しているバースト的実時間通信にも対応できる。しかし、シミュレーション評価によりDCCPとTCPは公平にスループットを共有できないことを確認し、その原因を分析した。分析の結果、パケットロス検出後の輻輳ウィンドウ増加速度がTCPとDCCPで異なるため、特にRTTが長い状況においてDCCPがTCPに比べて大きな帯域を獲得することがあきらかになった。 そこで本研究では、バースト的実時間通信に着目し、リアルタイム特性に悪影響を与えずに、既存のTCPとの親和性を向上する手法を提案した。具体的には、DCCPに擬似的な輻輳回避フェーズを導入し、パケットロス検出後の輻輳ウィンドウの増加速度をTCPのそれと同等とした。性能評価の結果、どのようなRTTにおいてもTCPと提案DCCPアルゴリズムの獲得スループットは公平となり、また、リアルタイム特性の指標である遅延時間の変動係数が提案前と変わらないことを明らかとした。
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Research Products
(3 results)