2007 Fiscal Year Annual Research Report
余剰計算力を効率的に利用するグリッド計算基盤の開発
Project/Area Number |
18700058
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤本 典幸 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (90294165)
|
Keywords | グリッド・コンピューティング / 余剰計算力 / タスクスケジューリング / 基盤ソフトウェァ / 近似アルゴリズム |
Research Abstract |
多数の計算機・リソースを1つの仮想的な超高性能計算機として利用するクリッド計算が注目され,病気治療法の発見や治療薬の発見などに成果を挙けている.複雑なシステムのふるまいを調べる手段として重要なものにパラメータ・スウィープがある.パラメータ・スウィープの応用分野には進化ロボティクス,バイオインフォマティクス,オペレーションズ・リサーチ,ネットワークシミュレーション,電気CAD,経済モデリング,ビジネスプロセスシミュレーションなどがある. 研究代表者はこれまでパラメータスウィープ型のアプリケーションを対象として計算グリッドの余剰計算力を効率よく利用するスケジューリングアルゴリズムに関する研究を行ってきた. 本研究は研究代表者が開発済みの理論性能がほぼ最適なグリッドスケジューリングアルゴリズムを実装したグリッド計算基盤ソフトウェアを開発し,その基盤上でパラメータスウィープ型の重要な応用問題を解くことにより,開発したスケジューリングアルゴリズムの実用化とその実用性の評価を行うことを目的としている. 今年度は,これまでの研究で開発済みのグリッドスケジューリングのための近似アルゴリズムを実装したグリッドミドルウェアの開発を行った.
|