2007 Fiscal Year Annual Research Report
P2P型計算グリッドに適した集合通信操作のためのアルゴリズムに関する研究
Project/Area Number |
18700059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大下 福仁 Osaka University, 情報科学研究科, 助教 (20362650)
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Keywords | 計算グリッド / P2Pネットワーク / 集合通信操作 / 適応性 / ゴシップ / アルゴリズム / ルーティング |
Research Abstract |
本研究では、P2P型計算グリッドにおいて効率的な並列計算を実現するために、効率的な集合通信操作の開発を目指している。P2P型計算グリッドでは、並列計算に参加する計算機の状態が時々刻々と変化するため、計算環境に自動的に追従する自己適応能力を有したアルゴリズムが必要である。本年度は、さまざまな問題に対して自己適応能力を有するアルゴリズムを提案した。 1.モバイルエージェントを用いた全対全通信(ゴシップ)アルゴリズムの提案:本研究では、代表的な集合通信操作のひとつである全対全通信(ゴシップ)について、モバイルエージェントを用いた効率的なアルゴリズムを提案した。モバイルエージェントとは、計算機間を移動しながら自律的に動作するプログラムで、自己適応能力を有するシステムの設計において頻繁に利用されている。 2.生態系パラダイムを用いた1対1通信アルゴリズムの提案:並列計算の実行中には多数の1対1通信が同時に発生する。本研究では、そのような状況で各通信のスループットを同時に最大化するアルゴリズムを提案した。提案アルゴリズムは、生態系パラダイムを用いることで、時々刻々と通信遅延が変化する計算環境に対して高い自己適応能力を有している。 3.P2P環境における資源探索アルゴリズムの提案:P2P型計算グリッドにおいてタスクの実行に適した計算機を発見することは、効率的な並列計算を実現する際に必要不可欠である。本研究では、自己適応能力を有する資源探索アルゴリズムを提案した。
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Research Products
(7 results)