2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタスネットワークにおけるサービス競合問題に関する研究
Project/Area Number |
18700062
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 匡秀 Kobe University, 大学院・工学研究科, 准教授 (30324859)
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Keywords | ユビキタスネットワーク / ホームネットワークシステム / サービス競合 / 競合検出 / 競合解消 / アクチベーション / 必須メソッド / 中断・再開処理 |
Research Abstract |
平成20年度は, 主に以下の(1)(2)に従って研究を進めた. (1) ホームネットワークにおけるサービス競合検出・解消アルゴリズムの実装 平成19年度に開発したユビキタスネットワークにおけるサービス競合検出・解消方式を, 実際のシステム上に実装する. ユビキタスネットワークの代表的アプリケーションであるホームネットワークシステムのサービスを対象とし, サービス配置前のオフライン競合検出機構, および, サービス実行中のオンライン競合検出・解消機構の実装を行った. 実装においては, サービスの明示的な実行期間であるアクチベーション, サービスの核となる振る舞いを規定する必須メソッド, 競合解消において低優先度サービスの実行を保証する中断・再開処理という3つの新しい概念を織り込み, 高品質な競合検出・解消法を実現した. (2) サービス競合検証・解消方式の評価 (1) で実装したサービス競合検証・解消機構を, 我々の研究室で開発しているホームネットワークシステム上で運用・実行し, 提案方式の有効性の評価を行った. 評価実験では, 想定したサービス競合が提案方式によってどれだけ検出できるか, また, 検出された競合をどれだけ妥当的な方法で解消できるかを計測した. その結果, ホームネットワーク上で想定した全てのサービス競合を誤り無く検出し, 妥当な解消法が取られたことが確認できた. また, 競合検出・解消は, 実用に耐えうる十分短い時間(100ms〜200ms)で行えたことが確認できた. 上記(1)(2)および関連する成果を, 英文雑誌論文3編, 国際会議3編, 研究会論文10編にまとめて発表した.
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Research Products
(17 results)