2008 Fiscal Year Annual Research Report
P2Pノード集合上で分散プロセスを実行するP2P基盤ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
18700069
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
安倍 広多 Osaka City University, 大学院・創造都市研究科, 准教授 (40291603)
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Keywords | 分散システム / P2P / 分散プロセス / 基盤ソフトウェア / フォールトトレランス / Paxos合意アルゴリズム |
Research Abstract |
平成20年度は以下の研究・開発を行った.なお, 仮称だったシステム名称(P2POS)はmusasabiという名前になった. ・仮想ピア方式の検討と実装 ・不安定なP2Pノード集合上で安定的にプロセスを実行するために,複数ピアをグループ化することで1つの仮想ピアを構成する方式を考案し, musasabiに実装した. 仮想ピアの各ピアは冗長系を構成し, 一部のピアが離脱しても仮想ピアめ動作を継続できる. 各ピアの間で一貫性を保つために, Paxos合意プロトコルを用いる. ピアが離脱した場合にはプロセス移送技術を用いて別のピアに動作中のプロセスを複製することでピアの数を保つ. ・仮想ピアの信頼度を計算し, 7から9程度のピアで仮想ピアを構成すると十分高い信頼性が得られることを確認した. ・あるピアから仮想ピアに要求を送信するときのメッセージ送信処理, および再送制御について考察し, musasabiに実装した ・musasabi上のアプリケーションをJavaサンドボックス内で動作するようにし, セキュリティ上の改善を図った.
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